※このコンテンツは、株式会社クラシコムが運営するWebサイト「北欧、暮らしの道具店」に掲載いただいた記事を先方の許可を得て転載しています。
※こちらの記事に掲載の商品は旧モデルとなります。
第1話:料理家さんのキッチンにも、制約はゼロじゃない?中川たまさんの暮らしのホンネ
編集スタッフ 奥村
キッチンだけを基準に、住まいは選べないから。
今の住まいを選んだ時、キッチンの条件をどのくらい重視したでしょうか?
ゆずれないポイントがあるのは、リビングや寝室も同じこと。キッチンだけを基準に家は選べないから、今の使い心地にモヤモヤを感じている人も少なくないかもしれません。
料理家さんのキッチンにだって、制約はゼロじゃない?
そんな悩みは、たとえ料理家さんにだってゼロじゃない? そう感じたのは、料理家・中川たまさんのキッチンにお邪魔した時のこと。
昨年のBRAND NOTEでリンナイの白いコンロ、ホワロをキッチンに迎えた中川さん。1年経った今の使用感を聞きに、改めて取材に伺ったところ……こんな本音がこぼれました。
中川さん:
「今の家に越して6年になります。住まいを選んだ一番の理由は、娘の通学圏内だったこと。
賃貸ですし、キッチン重視で選べたわけではないから、正直なところスペースや使い勝手に不便を感じることも少なくないんです」
限られたスペースのキッチン。だから「白」を選びます
中川さんのキッチンは、リビングから仕切られた位置にある半個室型。
コンロに向かうとすぐ後ろには冷蔵庫があり、調理の時には窮屈さを感じることも。スペースの都合上、置ける家電が限られるのにも、制約を感じているといいます。
けれどそんなキッチンには、ある共通点が。そこに置かれた大半のものが「白い」のです。
中川さん:
「仕事柄、自宅ではほぼ一日中キッチンにいることもあります。
決して広くはないからこそ、毎日立っているのが苦にならないような、自分にとって心地いい場所にしたくて。
だから、ものは機能よりも見た目重視。わたしが『好き』と思えるものを基準に選んでいたら、白いものばかりが集まりました」
確かに、台所道具だけではなく、食器棚の器やカトラリーも、すべて白で統一されている中川さんのお宅。でも、なぜそんなに「白」が好きなのでしょうか?
中川さん:
「『白色』って、いろんなニュアンスがあっておもしろいんです。たとえば和食器と洋食器だと、同じ白なのに風合いが違うから、並べて置いても単調にならず、奥行きが生まれます。
白はインテリアに取り入れることで、空間を広々と見せてくれるし、眺めているだけで心が穏やかになる気がします」
スペースにも、気持ちにも、少しの余裕を生んでくれる。中川さんにとって白はそんな色のようです。
ホワロを使って1年。手放せなくなったわけ
そんな中、昨年のBRAND NOTEをきっかけに、コンロにも「白色」があることを知ったという中川さん。あれから1年経った今も、ホワロはキッチンに変わらず置かれていました。
中川さん:
「ホワロの色も、ただ真っ白なのではなくて、ニュアンスのある乳白色。インテリアになじむ色合いが気に入って、撮影後も愛用するようになりました。
以前まで使っていたコンロは業務用。それに比べて使い勝手が劣るのではと不安があったのですが、不便はありませんでした。火力も十分で、日々の料理や料理教室にも問題なく使えていますよ」
▲使用して1年とは思えない真っ白さに、取材陣も驚きました
中川さん:
「お手入れも、特別なことはしていないんです。元が白いから、使用後の油汚れが目につきやすいので、気づいたら早めに濡れ布巾でささっと拭き取るだけ。ホーローの素材は、ステンレスより、汚れが拭き取りやすいのも嬉しいです」
今やすっかり、中川さんのキッチンになじんだホワロ。使い続けているのには、見た目はもちろん、機能面にもちゃんと理由がありました。
料理の「あたため直し」に便利なグリル
中でも特に愛用しているのは、グリルの機能。1日3回の料理すべてに使うこともあるといいます。
中川さん:
「特に便利なのが、料理のあたため直しに使えること。わが家は3人暮らしで、夫と娘の帰宅時間は毎晩まちまち。夕食もその都度あたためているのですが、電子レンジを使うとしんなりしてしまうのが気になっていました。
グリルなら、表面はカリッと、中は熱々に。直火だから短時間で出来立てのおいしさに近づけられるんですよ」
5分で3品!朝食にクッキングプレートが大活躍
3人家族の毎日は、決して穏やかな時間ばかりではないという中川さん。特に慌ただしいのは、朝の時間だといいます。
毎朝6時に起床して、夫のお弁当を作り、家族を順に送り出すのが午前8時。その後の小一時間が、中川さんにとって唯一の休息タイムになるのだとか。
たとえつかの間でも、おいしい朝食でパワーチャージしたい。そんな気持ちにぴったりなのが、最近愛用しているホワロのお供、クッキングプレートです。
中川さん:
「食パンと、アボカドなど好みの野菜、アルミカップに生卵を割り入れたものを、このプレートの上にのせて、グリルに入れて中火にかけています。
だいたい1分半で食パンの片面が焼けるので、裏返してさらに1分半。先にトーストを取り出して、あとはアボカドと卵を焦げ目がつくくらいまで焼けばできあがり」
目玉焼きとグリル野菜にトーストが、たった5分で完成。ホワロを迎えて1年の今、ちょっぴり特別なこんな朝食が、中川さんの定番になりました。
暮らしの真ん中にあるキッチンで。白いコンロは「相棒」でした
華やかで、遠い憧れのような印象だった、料理家さんの暮らし。けれど中川たまさんが向き合うのも、わたしたちと同じ「日常」なのだと知りました。
賃貸ならではのキッチンの制約に悩むのだって、きっとみんな同じこと。けれど、少しでも心地よくしたいと願う気持ちがあったなら、今よりも快適な日常が叶うかもしれません。
たとえば中川さんにとっては、「白」を取り入れることが、ささやかな心がけ。
暮らしの真ん中にあるキッチンというスペースの中で、ホワロは、相棒のような存在に見えました。
※2018年9月に、ホワロはモデルチェンジして新発売。五徳、点火つまみが新しいフォルムになりました。当記事内で中川たまさんが使用するホワロはモデルチェンジ前の型になるため、現在はご購入いただけません。
【写真】佐々木孝憲
- 中川たまさんが愛用のコンロ
HOWARO(56cm幅コンパクトモデル)
profile
- 中川たま
- 料理家。神奈川県・逗子で、夫と大学生の娘と暮らす。自然食品店勤務後、ケータリングユニット「にぎにぎ」を経て、2008年に独立。季節の野菜や果物を活かしたレシピ、洗練されたスタイリングを書籍や雑誌などで提案している。逗子を拠点にイベントにも精力的に参加し、ジャムなどの保存食を提供するほか、伝統を受け継ぎながら今の暮らしに寄り添い、季節のエッセンスを加えた手仕事に日々勤しんでいる。
※掲載商品には旧モデルも含まれます。
HOWARO
シンプルで愛らしい
幅56cmコンパクトタイプ
サイズ: H 218×W 560×D 446(mm)
- 幅56cm
- 水無片面焼グリル
- 左右標準火力
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